もし、子どもに「プログラミングってなに?」と聞かれてどうやって説明したらいいでしょうか。
小学校でもプログラミング教育が始まり興味を持つ子どもは確実に増えてきています。
この記事はプログラミングに興味を持った子どもが、”プログラミングってなに?”と聞かれたときに、分かり易く説明する方法を解説します。
プログラミングとは?子どもにわかりやすく説明するには!
子どもから「プログラミングってなに?」と聞かれたら、どのように説明すれば分かってもらえるでしょうか。
まず、プログラミングとはコンピュータに指示を与えるための一連の手順や命令を書くことです。
生活の中の一例を用いて例えると分かり易いですよ。
身近な例えとしては、料理を作ることに似ていますね。
料理って、材料と手順を決まった順序で調理することで、美味しく作ることができます。
多少順番が異なってもできるっちゃできますが、美味しく作れるかはわかりません。
だから決められた材料に手順が必要なんですね。
塩を小さじ1つとあるのに大さじ1つにしただけで味が変わってしまうし、食べられないほどしょっぱいかもしれません。
だから材料と手順が大事になりますね。
クックパッドなどのサイトには材料と作る手順が書いてありますよね。
まさにあれがプログラミングですよ。
他にも、例えばママが子どもにお風呂掃除を頼んだとします。
ママ「お風呂掃除してーー」
子ども「はーーい」
この会話だけで浴槽や鏡やシャワー周りなど細かく言われなくてもある程度お掃除しますし、面倒くさいとなれば手を抜きます。
そして子どもは、
「ママー、お風呂掃除したからスイッチやっていい?」となるわけです。
お風呂掃除をプログラミングすると、
①浴槽の掃除
②鏡の掃除
③シャワーなどの水回りの掃除
さらに毎日するように指示すれば、さぼることなくきちんと掃除してくれます。
やって欲しいことを、事細かに指示をすれば、止めるまでいつまでもやってくれます。
これがプログラミングですね。
ママの希望は、子どもにお風呂掃除当番をお願いして、お風呂を規定にしてもらうことです。
お風呂掃除には必ず掃除をしなければならない箇所があります。
それをクリアすと子どもはスイッチでゲームができるという一連の流れです。
たまにバグって子どもが手を抜くとママは「おりゃー」と雄たけびを上げると、子どもは一目散に逃げていきます。
こんな感じでプログラミングは、特定の手順や命令を特定の順序で処理することで、コンピュータに特定の動作を実行させることができますよ。
こんな風に説明すると子どもは理解してくれます。
プログラミングが必須化された背景
小学校でプログラミングが必須化された背景を考えてみました。
目的は2つあると思います。
1)プログラミングは論理的思考力を身に付けること
プログラミングは、コンピュータに思い通りの動きをするように指示を出すことになります。
目的を達成するために「なにを」「いつまでに」「どうやって」やるか計画を立てるようなものです。
無計画に事を進めても目的を達成なんでできっこないんです。
皆さんも経験あると思いますよ。
勉強も同じで、なんとなくやればできるわけじゃなく答えを導き出す順序があって、それを理解していないとできませんよね。
物事を解決するために必要な力が論理的思考力で、これをプログラミングで身に付けましょうということです。
2)IT人材の不足
世間一般で言われているITの人材不足。
でも、これって本当なんだろうか。ITに限らずどこの業界も人材不足ですよ。
じゃ、どうしてIT人材不足だと言われているのか。
企業によってはPCを使い仕事をしているが、表計算ソフトやメールを利用している程度のモノもあります。
それで仕事ができていればいいですが、近い将来それではAIに仕事を奪われていく事におびえながら過ごすことにあります。
実情としてIT業界に対する需要は高くて、IT系の分野で働いている人やこれから働きたいという人は増加しています。
それでも人材不足ってなんだと思いますか。
人材が不足していると言われているのは、昨今急速に進歩する技術やスキルとそれを使いこなす人材が不足しているんです。
AIなどの人工知能や自動化技術はめちゃくちゃなスピードで開発されていきます。
だから、世の中で求められている人材を育てるために教育機関や企業が人材育成に必死なんです。
こういった背景があってプログラミングが注目を集め小学校から必須化されたんです。
仮にIT業界に進まなくても、ITリテラシーが低いより高いほうがいいですよ。
いま子どもが小学生なら10年後15年後には社会に出て働いていますよ。
現在ある職種や職業が自動化されて違う環境になっているでしょう。
そんな環境にも柔軟に生き抜くために、コンピュータの仕組みやAIなどの技術の基礎となるプログラミングを学んでおくことをお薦めしたいです。
「小学生からプログラミング学習がなぜ必要なのか?!」
こちらの記事も参考にして下さい。
小学校で行われているプログラミング学習
小学校では、プログラミング学習はどのように行われているのでしょうか。
その前に、小学校でプログラミングを学ぶ意義を整理しますね。
①プログラミングは将来の超重要なスキル
日々デジタル化の技術が進化を続けていきます。当然プログラミングが必要なスキルになります。
小学生の頃からプログラミングを学ばせることは、将来子どもが必要とするスキルを身に付けることができます。
②プログラミングは論理的思考や問題解決能力を養う
本来必要としてる論理的思考力をプログラミングで養おうということです。
企業が求める人材には、この論理的思考力がある学生を求めています。
これはIT業界に限らず、どの業界にも必要な人材なんですよ
③プログラミングは創造的な活動
小学生のころからプログラミングを学ばせることで、子どもの創造的な思考を発揮して、自分のアイデア(考え方)を形にすることができます。
自分のアイデアを人に分かり易く伝えるという大事な素養でもあるんです。
④プログラミングはコラボのチャンスを与えます
プログラミングは、一人でコツコツやるというより一人一人の役割があって、それぞれが組み合わせて完成していきます。
一人が勝手にやるのではなくチームで行うイメージです。
子どもの頃から協調性を身に付けるいい機会なんです。
これらの事から小学生のうちからプログラミングを学ぶことが論理的思考力や問題解決能力やコミュニケーション力を養うことにつながります。
小学校で行うプログラミング学習の中身とは
小学校で学ぶプログラミング学習は、パソコンやタブレット端末にコードを書くだけの学習ではありません。
むしろアナログ感が漂う、これがプログラミング?と思えるかもしれません。
国語・算数・理科・社会・のようにプログラミングという教科があるわけではないんです。
各科目の授業の中で、一つの課題に対してプログラミング学習を用いる形式です。
学校や先生によって算数だったり理科だったり、教科の中の課題に対し解答を導き出します。
その中で次のようなプログラミングの考え方を用いて課題を解いていきます。
①プログラミングの基礎概念を学ぶ
プログラミングには順次(シーケンス)、条件分岐、繰り返し処理が基本となります。
この基礎概念を学びます。
②アルゴリズムを学ぶ
アルゴリズムとは問題を解決するための手順の事です。
問題を解決する手順を考える練習になります。
基本的な考え方を授業の中で学んでいきます。
実際に算数の教科書の内容について書いた記事を参照ください。
プログラミングと算数の関係! 小学校の授業はどんなことやるの?
先ほども言いましたが、小学校の授業では論理的思考力を身に付けることが目的なので、アナログ的なプログラミングになります。
では、プログラミングおよび論理的思考力を身に付けていくと将来どうなるか。
子どもがプログラミングを学ぶと将来何になれるか
子どもの頃からプログラミングを学んでいればITに関わる仲間ができたり仕事もあります。
もっとも想像しやすいのは、ソフトウェアエンジニアではないでしょうか。
①ソフトウェアエンジニア
プログラミングのスキルは、ソフトウェアエンジニアの仕事に欠くことはできません
プログラミングの知識を持っていることで、アプリケーションやウェブサイト、ビジネスソフトウェア、ビッグデータ処理システムなど、様々なソフトウェア開発に携わることができます。
エンジニアにならなくとも、自分の仕事の中でどこかに単純だけれど面倒な作業があって、これを自動化できないかと考えが及んでいくんですよ。
これが大事なところですね。
自分自身で生産性をアップさせる方法を知っていることが重要なんです。
②ケーム開発者
ゲームは現在、多くの人々にとっての娯楽の一つであり、ゲーム業界は年々拡大しています
プログラミングのスキルを持った人は、ゲーム開発の仕事にも就くことができます。
今後は国内でもeスポーツ市場の成長が見込まれていることもあり、ゲーム開発者も期待できる分野です。
③ウェブデザイナー
ウェブデザインは、プログラミングスキルを必要とする分野です。
プログラミングを学ぶことで、ウェブデザイナーとしてのキャリアを追求することができます。
とてもクリエィテイブな仕事ですね。
ユーザーの利便性やクライアントの要求を具体化しつつサイトに反映させる仕事なので、技術だけじゃなく市場を理解することも大事になってきます。
④データサイエンティスト
データ分析は、ビジネスや科学技術分野でますます重要になっています。
プログラミングスキルは、データサイエンティストになるための重要なスキルの一つです。
個人的には、これから最も重要視される仕事だと思います。
なぜかというと、データサイエンティストはビジネスの意思決定を支援するために、データを活用してビジネス上の問題を解決する仕事です。
例えば、ある会社が売上を伸ばすために、どのような製品をどのような価格帯で販売するかを判断するために、データサイエンティストは過去の販売データを分析して、製品や価格に関して見通しを立てます。
だから、プログラミング技術だけじゃなく統計学や数学などの専門知識が必要になります。
ビッグデータと言う言葉を聞いたことはありませんか?
大きな会社にはビッグデータを持っていても、それを活かせていない会社もあり、このデータを読み解くデータサイエンティストが不足しているんです。
だから重要な仕事なんです。
プログラミングとは?のまとめ
子どもにプログラミングってなにと言われて説明できるようになりましたか?
1回の説明で子どもが理解するのは難しいかもしれません。
でも、いつ聞かれてもいいように、また子どもが興味を持った時にこたえられるようにしておきましょう。
中学校や高校ではプログラミングは情報という科目として学んでいきます。
そして近い将来、プログラミングは大学受験にも取り入れられます。
昭和・平成の最初の頃には思いもつかなかったでしょう。
興味がわけば学校の授業だけでは物足りなくなる子どもをいるでしょう。
いまは、プログラミングに関する書籍も多数あるしスクールもあります。
例えば、サッカーや野球が大好きな子どもが学校の休み時間に校庭で遊ぶだけじゃ物足りなくてワールドカップやWBCをみて憧れれて、地域のクラブチームに入るパターンありますよね。
プログラミングももっとやってみたいと思えば学校授業だけじゃ物足りなく感じる子どもをいます。
そのようなときは、プログラミングスクールも選択肢の一つに考えてあげてください。
サッカークラブならイメージしやすいですが、プログラミングスクールって何をやるかイメージを掴みにくいですよね。
サッカークラブにも1日体験入部があるようにプログラミングスクールにも体験入学があります。
こちらの記事でプログラミングスクールが何を教えてくれるかを書いています。
参考にして下さい。
最後に個人的な感想です。
プログラミングもできてサッカーや野球もうまかったらもてるだろうな・・・・。
今まで一度も持てたことが無いので願望でもあります。